NPO法人 日本ファミリーカウンセリング協会
Japan family Counseling Association:JFCA
JFCAとは
当NPO法人は、子どもに関わる様々な問題の解決、もしくは、緩和を目指すために、主にソーシャルワーク的・心理学的視点からの支援を目的として設立されました。
子どもに困った事態が生じた時、どこの誰に何をどのように相談し活用するのか、また、何をどう調べ自学自習すればいいのかなどをナビゲートすることを目的に設立されました。
当然ですが、どの支援機関・者も、相談すると「支援できる」と言いますし、実際「できる」と考えています。相談者は感じのいい人が多く、かつ、最善を尽くそうとするので、印象は悪くありません。しかし、厄介なことに、印象がいいということと専門性が高い、もしくはその問題の解決や緩和に適しているということはイコールではありません。問題の解決もしくは緩和に役立つ適切な支援機関・者を選択することは重要です。そのための選択の観点や方法を知ることは非常に重要です。
子どもに関する問題は多くの場合、複数の支援機関・者が連携することが必要になります。例えば、学校内であれば、担任、養護教諭、管理職、スクールカウンセラーなど、学校外であれば、教育相談室など公的な相談機関、医療機関、民間の支援機関などが子どもに関わることになります。しかし、複数の支援機関・者、家庭が効果的に連携することはなかなか簡単なことではありません。当法人は、よりよい連携を実現するための支援策を提案します。
具体的に「不登校」を例にして説明します。
不登校は定義が曖昧なため、様々な専門家、様々な立場の方々の、様々な意見や方法が主張されやすく、どの方法が適切なのか判断しにくく、適切な支援にたどり着くことが難しい厄介な問題です。
「不登校」は、敢えて結論から言うと、多かれ少なかれ不安症的な状態にあることがほとんどです。もちろん、体罰やいじめ、身体の不調、発達障害などが主因の場合はその解決が最優先されます。その問題が解決後も、また、その問題がない場合でも不登校状態が継続するなら不安症という視点からの支援が重要と考えます。不安症への対処方法はABA、CBT、ACTなどCBAが適切であることが現状では科学的結論だと思います。よって、例えば、不安階層表に沿って家庭と各関係機関・者が連携し役割を分担できるシステムの構築が求められます。
ところが、学校を含め子どもたちに関わる支援機関・者の方針が統一されないことは珍しくありません。効果の大きい意見から、マイナスになる意見まで様々な意見が錯綜し、統一性のない支援が継続する場合があります。当法人は、その混乱した状態を整理し方向性を定めることを支援します。
例えば、人・場所・活動などの観点である程度効果が期待できる不安階層表を作成できる相談機関・者を見つけることはなかなか難しい場合があります。保護者と本人で不安階層表を作成し、保護者と本人が中心となり関係諸機関・者を活用する方法の方が効果的なシステムができやすいと考えます。支援を受ける側が支援を提供する側を能動的にシステム化していく方が効果的と考えます。例えば、我々は、ご一緒に不安階層表を作成し、この部分はどこにどのように依頼する、この部分は家庭で対処するなどのシステム全体を見据えたご提案をすることができます。